ペリネケアってなに?妊娠中から始める理由とメリット
- 沙紀 藤井
- 6月3日
- 読了時間: 3分
「ペリネ」ってどこ?知っておいた方が絶対に良い!女性のケア
「ペリネケア」と聞いて、ピンとくる方はまだ少ないかもしれません。ペリネとは、医学的には「会陰(えいん)」と呼ばれ、膣と肛門のあいだの部分を指します。筋肉や靭帯、神経が集まるこの場所は、排泄・出産・性機能など、女性の人生においてとても重要な役割を果たす“要”のような存在です。
このペリネを中心とした骨盤底筋群を健康に保ち、機能を回復・維持することを目的としたケアが「ペリネケア」です。日本ではまだなじみが薄いですが、フランスでは産後の女性には必ず行われる標準的な医療ケアとして定着しています。
なぜ妊娠中からペリネケアを始めるのがよいのでしょうか?その理由は以下です。
➀妊娠中お腹が大きくなることで生じる尿もれや腰痛などの不調は、骨盤底筋にかかる負担が原因であることが少なくありません。負担が大きくなると妊娠中の過剰な子宮収縮や子宮下垂などを引き起こすこともあります。ペリネケアを通して正しい身体の使い方を知ることで、こうした不快な症状やトラブルを予防・緩和することができます。
➁出産後すぐに始めるべきとされるペリネケアですが、まったくの未経験から始めるより、妊娠中から体の感覚を掴んでおくことで、産後の回復が格段にスムーズになります。「出産で燃え尽きた」と感じる前に、自分の身体をケアできる準備をしておくことは、心にも大きな安心をもたらします。
実は、産後の女性の約7〜8割が、程度の差こそあれ「骨盤底筋のトラブル」を抱えているというデータもあります。にもかかわらず、日本ではペリネケアが医療システムに組み込まれておらず、自己流での対応や、症状が悪化してから泌尿器科や婦人科にかかるケースも多いのが現実です。また、ペリネケアは単なる筋トレではありません。誤った力の入れ方をすると逆効果になることもあります。専門の助産師やペリネケアに精通した施術者の指導のもとで行うことが、安全かつ効果的なケアへの近道です。
妊娠中は、お腹の赤ちゃんの成長ばかりに意識が向きがちですが、「自分の体」にも意識を向けることが、結局は赤ちゃんにとっても一番よい環境になります。ペリネケアは、将来のトラブル予防だけでなく、「私の体は大切だ」と自分自身を慈しむ時間でもあります。
出産や育児に向けて、心身の準備を整えていく第一歩として、ぜひ妊娠中からのペリネケアを取り入れてみてください。
FEMYELLでは、妊娠中から始められるペリネケアプログラムをご用意しています。助産師によるカウンセリングと、骨盤底筋の専門的なアプローチを通して、あなた自身の体と向き合う時間を大切にしています。
個別の体調や出産スタイルに合わせたプランをご提案できますので、まずはお気軽にお問い合わせください。「赤ちゃんのため」だけでなく、「あなた自身のため」のケアを、一緒に始めてみませんか?

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